朝食欲がないのは体からの「食べるな」のサイン
「朝食はしっかり食べる」ということが健康な身体をつくる
基本のようにいわれていますが果たして、本当にそうなのでしょうか？
確かに、成長期の子供達や、日中、身体を動かす機会の多い方は
空腹で目が覚め朝しっかり食べないと昼まで身体がもたないと思います。
このようなケースはよりよい成長や体の維持のために、
身体が朝食を求めているので問題ありません。
しかし、「朝は食欲がない」という方も多いのではないでしょうか？
それは身体からの「食べるな」のサインなのです。
夕食を終えて睡眠をとり、翌朝目が覚めるまでの時間は
いわば「断食中」とも言えます。
朝食とは、断食明けの最初の食事になるのですから
いきなり沢山食べると、断食明けでまだ本格的始動していない消化器官に
大きな負担をかけてしまいます。
無理に食事を摂っても日ごろ、働きすぎの胃腸をさらに疲れさせ
消化吸収も不十分になり老廃物をためるだけとなるのです。
身体活動を司る「食」とは本能に根差したものであるべきです。
食べたい時に、食べたいものをきちんと摂取してこそ
血となり肉となるものなのです。
朝食はまったく食べないのがよいの？
全く食べないと、昼食前までに空腹になり
過食に走るおそれがあります。
それではせっかく休めたい胃腸に逆に負担をかけてしまいます。
朝は全く食べないのではなく、消化吸収器官の負担にならない方法で
身体に必要な成分を補います。
おすすめは人参ジュースとショウガ紅茶です。
人参ジュースがおすすめの理由は？
ビタミン・ミネラルの豊富な人参とリンゴは
もともとの成分が消化吸収しやすいことに加え
ジュースにすることで、消化器官に負担をかけず栄養補給できます。
解毒作用にも優れ、排泄効果も高いので
体内をきれいな状態に保ちます。
また、胃腸内の有害物質の発生を抑えます。
この有害物質は血液を汚してしまうものなので
血液浄化にも一役かっています。
腸内にはビタミン合成や免疫物質の産生に寄与している善玉菌と
血液を汚す老廃物や発ガン物質を作り出す悪玉菌が共存しています。
人参リンゴジュースは善玉菌を増やし悪玉菌をやっつけることができるのです。
【レシピ】
人参２本（約４００ｇ）とリンゴ１個（約３００ｇ）を
ジューサーにかける。リンゴが入手できない場合は１００％ｼﾞｭｰｽで代用可です。
ショウガ紅茶がおすすめの理由は？
「血・水・気」の流れをよくすれば、人間は健康になりますが
ショウガは血行を促進（血）、発汗・利尿を促進（水）、アドレナリンの分泌を促し気を高める（気）効果が
あり、漢方の世界ではもっとも重要な存在です。
ショウガを摂れば病気知らずの身体になれるといっても過言ではありません。
一方、紅茶は殺菌作用が高く、食中毒や胃がんを引き起こすピロリ菌に対しても力を発揮します。
さらに、脂肪を溶かす効果とリラックス効果からダイエットの強い味方といえます。
【レシピ】
ティーカップにすりおろしショウガ又はショウガ汁を入れ紅茶を注ぐ。
黒砂糖かハチミツを好みの量入れます。
これは、全身の臓器を働かせるためには糖分が必要だからです。
糖分補給はなぜ黒砂糖かハチミツがよいの？
一般的な白砂糖は９９％が糖分で、その他の含有物はわずかなのに対し
黒砂糖は、ビタミンB1、B2、カリウム、マグネシウム、鉄分、カルシウムなど
豊富なミネラルが含まれています。
また、身体を温める作用や於血を解消する作用もあり健康増進効果が抜群なのです。
ハチミツは殺菌作用が高く、風邪、便秘、膀胱炎に効果的とされています。
また、疲労回復、食欲増進効果もある理想的な食材なのです。
このように、身体に必要な栄養素とエネルギーを補給することで
空腹感や倦怠感もなく、昼前にバテることがなくなります。
朝、お腹が空いていないのに食べると身体が重く
やる気が出ないなんてことありませんでしたか？
それは、身体が欲していないものを無理に入れ
かえって身体を疲れさせ、自ら健康で美しい身体になることを
阻止してしまっていたのです。
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